子育て

【子どもが不登校から自主退学】偏屈パパの子育て哲学

2020年3月末、子どもが学校を辞めた。
16歳・・・本当なら4月から高校2年生になる年。
高校1年の夏休み以降、少しずつ欠席する日が
増えていき冬には、ほぼ学校には行かなくなってしまった。

なぜ不登校になったのか

子どもが少しずつ学校に行かなくなってきた頃、
子どもになぜ学校に行かないのか?と聞いてみても
面白くないから】としか言いません。
私が子供の頃にこのような理由で
学校に行きたくないといっても、相手にもされず
速攻で却下されていました。
今でも多くの家庭では『何言ってるんだ』と
一喝されて終わりな家庭も多いかと思います。

はじめのうちは私も、
『みんな我慢して行ってるんだから』とか
『高校くらいちゃんと行ってないと将来・・・』
などとテンプレのような説得をしていましたが
効果はなく学校に行かない日が増えていきました。
もしかしてイジメられているんじゃないかと
本人に聞いてもイジメられてはいないと言いますし
学校の先生に聞いても友達と楽しそうにしていると
言っていました。
家での様子を見る限りイジメられている様子はなく
嘘をついて隠してるような感じでもありません。

その点から私は本当に学校がつまらないんだなと
推測しました。学校がというより
【授業に興味がなく面白くない】んだと思い、
偏屈な私は子どもに、
行きたくない時は行かなくてもいい
行ってもいいかなと思った日は行きなよ』と言いました。
なぜそういう言い方をしたのかと言うと
過度なプレッシャーはかけたくなかったからです。
プレッシャーをかけすぎても良い事はないと思いますし
私自身、偏屈なせいか学校の授業なんて
足し算・引き算・掛け算・割り算くらいが
出来ればいいと思っていたのもありますしね。

そして登校しなくなった

上記の私の発言から、しばらくは
行ったり行かなかったりを繰り返していたのですが
1年生の冬休み明けからほぼ行かなくなってしまいました。
プレッシャーをかけないことによって
学校に行ってくれるのではないかと思っていたのですが、
その思いは通じなかったようです。

私の中の【昭和脳】が高校くらい普通に出て当たり前だと
考える一方、人生の大半を過ごした【平成脳】が
これも個人の権利だよねと葛藤はあったのですが
僕の選択は後者でした。

学校の先生方が家に迎えに来てくれたり
子どもと話しに来てくれたりしましたが、
本人の意志は固く学校に行くことはありませんでした。

それでも、ギリギリ進級できたので
学年が変われば行ってくれるんじゃないかと思っていました。

自主退学と2つの条件

そして、春休みというかコロナで休学の間に
もう一度、本人の意思を確認するため話し合いました。
高校を卒業をするメリットと卒業しないデメリットを
思いつく限り伝えそのうえで身の振り方を考えてと
伝えましたが即答で【辞める】と言われました。
その数日後、学校へ退学届を提出しに行きました。
ただ、辞めるにあたって2点条件を出しました。
以下2点です

1、何でもいいからバイトをしてみる。
2、何でもいいから好きなことを見つけて、それが仕事になるか考える。

条件1については最悪、時間労働をできるようになっていれば
将来食いっぱぐれることはないのと、
好きな仕事がみつかるかもしれないと、
いろんな人と出会って刺激になるかもという思いからです。

条件2については好きなことを見つけて
それを仕事にできたら最強じゃないですか。
好きなことを仕事にしようと思えば、
それがどんなことであっても専門性が必要になり
勉強しないと仕事にすることはできないと思うんですよね。
彼の事を一番身近で見てきた僕が感じるのは、
何かに向けて圧倒的に努力、勉強した経験がないという事。
好きな事なら勉強するんじゃないかと思うし、
勉強することが楽しいと思うことができれば
人生の視野も可能性も広がると思う。

学校を辞めてから早3か月以上が経ってしまったが、
今はバイトを探しているみたい。
あわよくばキメラゴン君みたいになってくれねえかなぁ
なんて思うこともありますが、
まぁ一人で生きていける力を身に着けてほしいですね。
親は先に居なくなっちゃうんだから。

【若い時の苦労は買ってでもせよ】ということわざの通り
若者よ悩んでもがけ!
それはいつか君の人生の糧になるから。